音が悪いことが音が良いとされる場合もある
スポンサーリンク
少しミスリード的なタイトルですが、今回はアナログ機材にまつわるお話。
何故音質劣化するにも関わらずアナログ機材を使うのか?それは、コンプレッサーにしてもEQにしてもその機材特有の音の癖が好きだからだと思います。では、癖とは一体なんであるのかというと音質劣化に他ならないと僕は考えています。デジタル音声信号とアナログ音声信号を音楽的に扱う上で大きな違いがあります。それはオーバーロードです。
デジタル信号では処理しきれない大きな信号はデジタルクリップになりますが、アナログ信号ではサチュレーションします。このサチュレーションがアナログ機材にあってデジタルでは表現し辛い部分です。とはいえ今は高度なシュミレーターもあるのでとても高価なビンテージ機材特有のサチュレーションも物凄い精度で表現出来るプラグインが様々なメーカーから出ています。
ではでは、本題ですが。アナログシュミレーターを使いデジタル音声信号を擬似的にサチュレーションさせるということは言い換えると意図して音質劣化を行っているということになり、このことから音質の劣化は必ずしも悪ではないということがいえます。音が悪いことが良いとされる場合もあるということです。
例えば、こんなのがあります。
これはUNIVERSAL AUDIOのapollo twin、本当に素晴らしいです。
こんな風にわざわざアナログ機材をモデリングし、音質劣化の仕方まで忠実に再現する理由は音質劣化が場合によっては非常に音楽的だから。音楽というのは本当に面白いです。
ちなみにこの上の動画に登場しているDAWはStudio Oneですw
そして写真は僕が街で見つけたかっこいい野良猫ですw